はじめに
設立当時の青梅青年会議所メンバー17名は、共に「語り、喜び、励まし合う」青年だけの共通の広場を求め、社会に対する青年としての役割を明確に示してきました。先輩諸氏の熱意と努力によって、素晴らしい運動が展開されてきた44年という歴史に、感謝と敬意を忘れることなく、今後も「明るい豊かなまちづくり」に向け邁進して参ります。時代は違えども、当時の青年も自らが額に汗して運動してきました。「現在(いま)」も変わらない運動に私達一人ひとりが誇りを持ち、未来に向け本年も駆け抜ける決意を持って地域を「元気」にして参ります。
【本領発揮!志を高く持とう!】
青年会議所には「奉仕・修練・友情」という素晴らしい三信条があります。また青梅青年会議所にも「社会への奉仕・指導者訓練を基調とした修練・世界との友情」という三原則があります。設立45周年という節目となる本年は、これらの三信条と三原則をメンバー全員が再認識し原点を見つめ直して参ります。
私は青年達が相集い真剣に取組む青年会議所がとても好きであります。青年会議所のメンバーであることに誇りを持ち、一連の過程で培った確固たる人間関係「人とひとの絆」をメンバーと共に重んじて行動して参ります。青年会議所に入会して「本当に入って良かった」と、胸を張って言える自分がここにいます。入会してから素晴らしい方々と出会い、一社会人としてより役に立つ、人としての在り方を知ったからです。ここ数年、切磋琢磨して向き合った仲間との時間は、私自身大変な想いも多いが、決して損したことは何一つありません。なぜなら経験してきた時間がとても有意義だったからであります。この青年会議所運動を通じて学んだ経験は必ずや本人の成長に繋がります。自分自身が経験してきた事をメンバーや多くの青年に「JC(青年会議所)やろうよ」「JC(青年会議所)の時間作ろうよ」「JC(青年会議所)に向き合って見ようよ」と呼びかけていきます。そして同じ理念を抱く一人ひとりが集合体となり、熱い気持ちを一つに「元気」ある青年会議所を目指します。
本年、周年事業が開催されます。私達は周年事業という目標に向け、異業種から構成されるメンバーと記念式典、記念事業を創り実行して参ります。またこの機会をチャレンジできる修練の場として捉え、決して失敗することを恐れず、多くの悩む時間を貴重な経験とすることで自信へと繋げて参ります。そしてその周年事業で得た経験を次代を担うメンバーにより、50周年、60周年、または東京ブロック会員大会や関東地区大会をこの地青梅で迎える足掛かりとして参ります。45年の長き歴史と伝統に対して深い感謝と敬意を払い、更に先駆者の気概を持ち(社)青梅青年会議所45周年に臨みます。
【生きる力、そして地域のリーダーへ】
私達は皆、母親の胎内で「人としての命」を授かります。生まれてくるまでの数ヶ月の間から、色々な人の想いが深められこの世に誕生してきます。私は、親子の絆とは母親がお腹を痛めてまでも子を産みたいという信念が絆の原点であると思います。メンバー同士が命の大切さをしっかり認識し、今生きていることに今一度感謝し愛情を育む事業を展開して参ります。
近年の少年犯罪や補導は若年化してきています。こうした現象がこの地域でも見受けられます。これらは皆子どもの責任なのでしょうか。我々大人には責任がないのでしょうか。大人の私達がもっと子どもと向き合い愛情を注ぐことが必要なのではないでしょうか。「子どもは地域の宝」であります。各地域が子どもの行事というものを多く掲げている中、私達団体としても今まで以上に地域住民と協力し手を取り合い、子ども達に注ぐ愛情を深めて参ります。子ども達が夢や希望を描くために、もっと親子で向き合う時間を作り、子ども達の創造力を豊かにし多くの経験を積んでもらいます。私達は子ども達自らの意思で「大きくなったらお父さんと同じ仕事をしたい」「プロの選手になりたい」など、そんな夢を描ける、愛情あふれる事業を展開して参ります。
次世代リーダーの育成は、即ち将来に繋がる子ども達の育成であります。子ども達のために果たす我々の使命は、彼らを立派に成長させ社会に羽ばたいていけるようにすることです。そのためには様々な角度から事業の内容を組み立てていくことが必要となります。これまで青少年育成事業で積み重ねてきた経験と実績が「明るい豊かなまちづくり」を目指す私達の成果であります。私達リーダーは、次世代のリーダーにバトンを渡し、その成長していく過程を大切にしていきます。
【親友・真友・心友をつくろう】
青年会議所は何でも言い合える仲間をつくる場所であります。その場所とは同志から学び指導をしていく場所、そして苦楽を共にしたことで親友になれる場所であります。青年会議所は、ここ数年で全国の会員数が約37,000人から2、3年後には20,000人台に減少すると言われております。この数字からみてもメンバー全員が進むべき道に「会員の拡大」が必須となります。「明るい豊かなまちづくり」を目指して運動していく我々には会員の拡大が絶対不可欠なのです。私達が望むメンバーの拡大は自ずとメンバーが増える魅力のある団体になる事であります。「志を同じうする者相集い力を合わせる」ことを基にメンバーが一丸となり必ずや同志を増やして参ります。
近年の景気の低迷などによるメンバー数の減少から、メンバー同志の情報交換や親睦を図る機会が少なく、それが青年会議所の活性化の妨げの一因になっているように私は感じます。「IT」発展の状況は、日に日に進化しその中から少しずつ人とひとの接点が少なくなり、マナーも少しずつ変わってきたように思えます。人とひととが顔を合わさない、顔色を窺わなくても良い時代になりつつあります。青年会議所の集いには人との出会い、事業との出会い、地域との出会い、新たな価値観との出会いがあり、その全ての出会いが刺激的で印象的であります。私達はその様々な素晴らしい事業を展開する青年会議所メンバーだからこそ「人をもてなす心」が必要となります。交流をするメンバー相互が人を敬う「感謝の気持ち」「ありがとう」の心を習得して強固な結束を深めて参ります。
リーダーには、人を導きまとめ上げる統率力が重要です。そのためには、己を知り自己を高めるために個人の精神的な修練が必要になってきます。リーダーとして培った経験により、自己の成功または、社会への貢献へと繋がっていきます。そして青年会議所の運動を行うためには支えて頂く家族や会社の理解と協力が必要です。私達は家族や会社に対して感謝の気持ちを忘れることなく、有意義な青年会議所運動を行うためにも、仕事を一生懸命し、家族を大切にする事が重要です。それらが青年会議所運動を精一杯できる環境作りに繋がります。メンバー全員が積極的に青年会議所運動に取り組み、魅力を共に分かち合い友情を広め、「和」のある組織づくりができる環境を大切に考えていきます。
【多くの人々が話し合う憩いの場所】
例会事業はメンバーと市民が共通の題材を共有することができる、極めて大切な役割を果たす場であります。また私達は公益社団格取得に向け、より公益性の高い事業を一般市民に向けて行わなければなりません。この自然豊かな地域と社会の中で私達は、幅広い分野で地域の人々の関心を見出し、多くの人が集まる地域に根差した事業を目指します。
多様化の進む現代社会は、教育、福祉、経済、環境、政治、国際など、それぞれ単体の問題ではなく、複合化された問題として捉える必要が近年見受けられます。正しい情報は「生きていくための知識」として学ぶ必要があります。そして正しい情報を私達団体が精査し外部に発信していく事も必要となります。事業の開催は関心や興味があれば多くの人が必然的に集まります。例会は多くの地域の人々の参加により、私達自身の励みや自信に繋がり、社会が注目していることで我々の存在意義を示す事の出来る場所だと考えます。
青年会議所が真に求められる団体として青梅市・奥多摩町の人々に多く知ってもらうために広報運動をして参ります。そのためには発達した様々な伝達ツールを上手に使いこなす必要があります。その伝達ツールの特性をメンバー自らがしっかりと把握し、私達の事業を広く周知していく努力を戦略的に考え進めて参ります。
【地域の活性化はみんなの幸せとなる】
私は本当に自分の生まれ育った地域を愛しています。自然豊かな緑に囲まれたこの地域がとても好きであります。その中で「自分達の地域を良くしよう」と耳にしますが、実際に行動が伴うのは難しいように思えます。青梅市・奥多摩町の活性化のために、地域を真剣に「愛する」自分達が模範となるよう、地域を愛した事業を展開していきます。やがて魅力あふれる地域となり、共感する誰もが更なる愛郷心を持ち、その愛郷心が多くの人々に拡がっていくことを願います。そのためにも青年会議所が地域の価値を生む団体として明確な役割と責任を持ち行動して参ります。
この地域はとても住みやすい、生活しやすい土地柄であります。それは一昨年の2010年に(社)青梅青年会議所が行った市民意識アンケート調査でも立証されています。地域は災害や公害も少なく、居住地、商業地、農地は程近く、交通網も整備され車で移動するには殊更不便を感じないのです。しかし「3.11東日本大震災」は、災害の恐ろしさを忘れてはいけない現実を与えました。今尚続く復興と並行しながら、私達は災害を教訓として今一度地域の人々と様々な角度から考えて語り合い準備していく必要があります。
公益法人格取得は目標から実現を目指し施行する年となります。社会的に認められた、公益法人団体としても青年会議所は更に公益目的事業を追求していく必要があります。私達が今まで培ってきた知識を元に、今日までの事業をしっかりと精査していくことも重要であります。そしてさらに一歩前に足を踏み出すことが青年会議所の成長、自分自身の成長、地域社会の成長に繋がっていくことを信じて展開して参ります。
終わりに
青梅青年会議所設立当時の同志が、今ここにいたら同じ事を言ったと思います。「未来(あす)」笑えるように「現在(いま)」を一生懸命頑張ろう」と。設立趣意書より読み取れるように、45年前から目指してきた「明るい豊かなまちづくり」は現在(いま)を担う私達にとっても何ら変わることなく目指していく目標であります。45周年と公益社団法人団体として生まれ変わろうとしている本年、今一度設立当時のメンバーの思いを心に刻み、2012年度(社)青梅青年会議所の一年が歴史の礎の一つになるように理想の実現の為にも「現在(いま)」を大切にして臨みます。
青梅青年会議所設立趣意書
われわれ青年は、学校を卒業して社会に入り、それぞれの職場に従事しながら、何かしらそれだけでは物足りなく、共に語り、共に喜び、共に励まし合う青年だけの共通の広場を求めていました。
その純粋なる情熱を地域社会や国家の発展に寄与し、日本経済を自らの手で改善し、この社会をより楽しく、より美しくするため、ここに私達は、青梅青年会議所(Ome Junior Chamber Of commerce)を設立しようと立ちあがりました。
青梅青年会議所(JC)と申しますのは、われわれ青年の世界的なつながりをもった共通の広場であります。それは、地域社会の開発、日本経済の発展と福祉国家の実現、国際社会に寄与することを目的とした団体であります。この青年会議所は指導的立場にたつ青年によって組織されるもので、特定の個人、または法人その他の団体を支持することなく不偏不党の立場からもっとも正しい歩みを続ける団体です。
世界各国はもちろんのこと日本に於ても現在、全国341余の都市に存在し登録され、会員数は約21,000余り達しております。
青年会議所のメンバーは青年会議所の三原則を守り、良識ある行動をしなければなりません。その三原則とは
(1) 社会への奉仕(Service)
(2) 指導者訓練を基調とした修練(Training)
(3) 世界との友情(Friendship)
であります。
(1) の社会への奉仕とは、われわれ個人の力は例え微力でも、青年会議所という団体の力は大きいのであります。われわれ青年はその個人的弱さから脱皮し、結ばれた団体の力により積極的に社会に対して働きかけ、若さと情熱をもった実行団体として、まず自らの手を汚して額に汗して、その社会への奉仕を行わなければなりません。良い考は実行することによって始めて生きるのです。そのためにわれわれ青年に勇気と努力が必要であります。
(2) の指導者訓練を基調とした修練とは、このように実践のため勇気を養い、次の世代のにない手として実力識見を養うため、まずわれわれは未練であるという謙虚な立場にたち、更に将来の指導者という自負を持ち指導者訓練(Leadership Training)を基調とした青年の個人的修練を必要としております。
(3) の世界との友情とは、青年会議所会員はまず相互に仲間にならなければなりません。社会福祉の実践を通じ、団体訓練や楽しい諸会合の中からお互いに知り合い、やがてそれが友情へと発展するものであります。その人間的結びつきが、都市から都市へ、国家から国家へと青年会議所の組織によって育成され、世界中の人々がすべて仲間になった時、世界は如何に楽しく平和に美しいものになることでしょう。そのためには青年は単なる個人的な友情ではなく、人類愛的な広く大きな友情が必要であるとおもいます。
幾多の諸先輩によって築かれた立派な郷土を引継ぎ、より向上発展させることは、われわれ青年に課せられた責務であります。われわれはかゝる目的をもった青年会議所をぜひ設立したいと念頭するものであります。青梅市(西多摩郡も含む)に居住し、あるいは勤務し年令満25歳から40歳までの青年同士が相い集い、相い図り理想の実現に邁進することを期に、こゝに青梅青年会議所を設立する次第であります。
1967年12月9日 仮 青 梅 青 年 会 議 所













